2016年03月05日
「啓蟄(けいちつ)」と「木(もく)」
今日は、ぽかぽか
春の訪れをかんじる1日でしたね

その一方で、
花粉におびえるわたし(笑)
mino* みのえりです

明日は二十四節気で、『啓蟄(けいちつ)』

「啓」は「開く」
「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」
「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」
という意味

高山でも、ここから
三寒四温をくり返し、
春らしいあたたかさの日が増えていきます

そんな春は、五行説で「木」の季節。
先日、サロンでお出しするお茶の記事でも
少し触れましたが、
今日は、復習も兼ねつつ
もう少し掘り下げてみたいと思います

春・「木」の季節
植物が芽吹き、
動物は活発に動き出し、
自然界のすべてのものが
のびやかに成長していきます


人間のからだも同じように
新陳代謝が活発になり、
心身ともに、冬の間に溜まったものを
出そうとする働きが強まります

こうしたからだの活動と
深い関わりがあるのは、
五臓でいう「肝」。
「肝」とは・・・
五行説で、五臓でいう「肝」とは、
西洋医学でいう肝臓の働きだけでなく、
自律神経系や新陳代謝の機能や
血の調節機能も担っています

「肝は疏泄(そせつ)を主る」
全身の「気(生命エネルギー)」をめぐらせ、
精神状態を安定させたり、
消化を助けたり、
内臓の働きをスムーズに保ったりします

「肝は血を蔵す」
大量の血が貯蔵され
必要に応じて供給したり
量を調節するという
血の調節機能も担っています

「肝は筋を主る」
肝血は、筋(すじや腱)に栄養を与え、
人間の肢体や関節運動をささえています

肝血が不足すると
筋肉のけいれんやしびれ、
関節の曲げ伸ばしがしにくい
こむらがえりなどが起こります。
「肝は目に開竅する」
肝血は、目に栄養を与え、
物を見て、五色を見分ける力を養います

肝血が不足すると、
視力が落ちる、眼精疲労、
ドライアイなどが起こります。
「華は爪にあらわれる」
肝の状態は、爪にあらわれ
肝が正常にはたらいているときは
ツヤのある健康的な爪となり、
肝に不調があるときは
爪がもろくなったり、ツヤがなくなったりします。
また「肝」は、春の草木のように
「のびのびとしている状態」を好むため、
ストレスが溜まると「肝」のはたらきが低下

消化器系の不調や疲労感、
イライラ、憂鬱といった
さまざまな不調が現れるようになります

季節の変わり目で
生活環境が変わることも多い春。
ストレスを上手にコントロールして
肝の機能を健やかに保つことがポイント

「肝」の機能が低下している人は・・・
疲労や不規則な食事、不摂生など、
冬の養生が足りない人は「肝」の血が不足しがち。
「肝」の機能が低下すると、
「気」の上昇も足りなくなって
元気がない、やる気が起きないといった
プチうつ、不安、不眠、生理不順などに・・・。
この養生ポイントは、
「血を補う」「肝を養う」「うつを発散する」
食養生では、
・くこの実・ナツメ・黒ゴマ
・松の実・小麦・あさり・はまぐり
・しじみ・ひじき・わかめ
・かつお・かれいetc
普段の食事に取り入れてみてくださいね

足湯や半身浴、下半身を温めるのも◎
アロマバスなんかもいいですね♫
精油がない場合は、柑橘類を買ってきて
キレイに洗って、おふろに浮かべても

「肝」の「気」が過剰な人は・・・
不足とは反対に、
「肝」の「気」が上昇しすぎると、
怒りっぽい、興奮しやすい、
イライラするといった精神症状や、
頭痛、めまい、血圧の上昇が

このタイプは、
上昇し過ぎてしまった気を降下させること!
“涼性”の食材を選び、
また、「肝」を鎮める“苦味”
上昇し過ぎないように収れんする“酸味”
発散作用のあるハーブティなどの香りの良いお茶も◎

食養生は、
・セロリ・うど・たらの芽・ふき
・たけのこ・菜の花・春雨・もやし
・夏みかん・梅干し・苺etc
これらを取り入れてみましょ♫
春は「風」の影響を受ける季節
春は「風」の影響を受ける季節。
風邪が体に入り込みやすく、
かぜや花粉症などにかかりやすくなります

また、皮膚のトラブルも
起きやすい時期なので注意

この季節に見られるからだの不調は、
発熱、のどの痛み、咳、頭痛、
目のかゆみ、鼻水、皮膚のかゆみなどが特徴


食養生では、
ねぎや新たまねぎ、
みょうがなど辛味のある春野菜や、
三つ葉、せり、大葉、春菊、ミントなどの香草で、
風の邪気を発散するようにすると◎
まだまだ奥深い、漢方養生の世界。。。
複雑なところもありますが、
アロマと同じく
「勉強するのって、楽しい〜!」
と思わせてくれる、魅力的な世界

また、復習兼ねて
まとめ記事載せてみたいと思います

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Posted by mino at 00:02│Comments(0)
│養生・陰陽五行